2018年4月15日日曜日

社会貢献



社会貢献について、考え始めたのはかれこれ20年以上前、
高校生の時に進路を真剣に考え始めてころでした。


「世の中のためになることをしたい」
「出来れば、大好きな生物に関ることをしたい」
そんなことを考えながら、
東京育ちで農業について何も知らないにも関らず、
最終的に、人間の身体をかたちづくる『食べ物』、
その食べ物をつくる農業について学ぶことを決めていました。


当時、バイオテクノロジー技術にとても注目が集まっていましたが、
色々と調べて行くうちに国際協力の名のもとに、
発展途上国の土地に良かれと思い、GMO遺伝子組み換えの種や
農薬をどんどん撒いている現状に違和感を覚え、
どうにか有機農業Organicで世界の土地を
何百年後、何千年後まで健康で美味しい作物を
育てられるような世界の仕組みを
作って行きたいと思っていました。



当時、女子校出身の私のまわりからは、
「なんで有機農業なんてダサいことを勉強しているの?」
と言われていましたし、

大学の中でも儲からない有機農業を研究している、
頭のずれた人の集まる研究室と言われていたようですが、
好きなことを思いっきり研究できることがとても幸せでした。


まわりには国連やJAICAで務める先輩もいましたので、
後々はそんなこともと、夢見ていましたが、
現実はそんなに甘くなく、
農業について数年間関わっただけの、
現場を知らない都会っ子の女子が出来ることは
たかが知れていることを思い知らされ、
有機農業とは真逆ことをしている商社で働くようになりました。


上司も同僚も素晴らしい人ばかりで、
一緒に働く人に恵まれ、
仕事が大好きで楽しく過ごしていましたが、

Organicを研究していたのに、
農薬なども世界に輸出輸入している会社で働くことに
心の中では大きな葛藤があり、
Organic フェスティバルのボランティアをしたり、
Organic協会の記事の翻訳をしたりして、
仕事と生きがいのバランスを取っておりました。


仕事をはじめて数年経ちた時に、
どんな仕事でも「世の中のためになっている」ことに気が付き、
Organic拘らず、好きなことをしようと思い、
趣味で通っていた靴づくりを仕事に出来るか、
東京の靴メーカーを訪ね回りました。


皆さんとても気さくな方ばかりで、
色々とお話をしていただけたのですが、
「貴方靴づくりへの熱意は素晴らしいが、
貴方は靴をつくる人ではなく、デザインをする人だ」と
数十社の方から言われたのです。


靴のデザインをするなんて
少しも想像をしていなかったので、

大きなショックを受けたのを覚えています。


しかし、揃いもそろってその道のプロの方々に
「デザインをする人」と言われ、
ならばと、色々と調べているうちに、
イタリアのデザイン学校に行きつき、現在に至るのですが、


高校生のころから現在まで、
どんな仕事に携わっている時でも、
「世の中のためになることをしたい」という
気持ちは全く変わっていませんし、
考え方次第で全ての仕事が
社会貢献に繋がると思っています。


輸出入に携わっている時は、
日本の企業と世界中の企業が
より楽にビジネスを進められ
WinWin三方よしの関係を築いていくこと。


 靴のデザインをしている時には、
世界の女性がより美しく見えるように、
そしてその靴でより自由に
世界中を歩きまわってもらうこと。


ハイヒールコーチの仕事は、
ハイヒールで正しく美しく歩くことを
取得してもらうことで、
人生をより健康で
より美しい人生を送ってもらうこと。


休日の早朝に近所をきれいに掃除したり、
電車の中で席をゆずったり、
地下鉄のドアやエレベーターが
閉まりそうになった時、
乗られそうな方がいれば、
内側からさっと片手でドアを留めて開けるなど、
本当に些細なことですが、 
「世の中のためになること」
社会貢献とはそこから始まるのだと思います。


その少しの親切と笑顔が、
日常の雑多な生活の中で、
かかわる人達の親切心に火をつけ、
各々が関わる人へ無償の愛を与え、
幸せで愛に溢れた世界を形づくっています。


『貴方の世の中に生きる意味は何でしょう』


昔学んだことや、
好きで続けていること、
今している仕事、
どんな小さなことでも良いと思いますが、
それらを通じて、
どんな社会貢献ができるか、
どんな社会貢献をしているか。


世の中に役立っているという幸福感を
人生のひとつの軸にすると
他人目線ではなく、
自分の確固たる自由な価値観、
何にも揺るがないとても強いマインドができます。


みなさん、意識をしていないだけで
日常的に様々な社会貢献をしているので、
ぜひ、「自分の社会貢献の方法」を
意識してみてください。


                              

神戸より愛を込めて

Saint-Aurelie  
Seiko

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