2017年12月5日火曜日

スキーとハイヒール





幼いころからこの時期になると、
スキーへ出掛けることを心待ちにしておりました。


ふかふかの新雪の上を
宙に浮くように滑る感覚とスピード感
真っ白な美しい雪がどこまでも続き
雪の結晶がダイヤモンドのように輝き
登山では訪れることが難しい場所でも
スキーではどこまでも行ける
山のてっぺんからの美しい景色
朝から晩までご飯を食べることを忘れてしまうほど
スキーがとても大好きでした。


私が小学校に入学したばかりにのころに
父親かスキーの先生から教えてもらった言葉


「スキーで滑る時は、
常にハイヒールを履いているような感覚で
母子球に体重を乗せること」


「ハイヒールを履いているような感覚で
母子球に体重を乗せることを忘れなければ、
どんなにスピードが出ても、
コントロール不能な状態にになっても
どんなところでもしっかり滑れる」と。


今でもシーズンの初めにスキーへ出掛けるときは、
「ハイヒール、ハイヒール」と
自分に言い聞かせながら
滑っているくらい印象深い言葉でした。


スキー用の硬いブーツのなかで
ハイヒールを履くように踵を上げ、少し前に重心を掛け、
母子球に力を入れて滑ることで、
本当にどんなところでも滑れるようになったのは
とても大きな驚きでした。


ハイヒールウォーキングとスキーの姿勢は、
まったく違いますが、どちらも
「全身をコントロールする要は母子球である」


思い出してみると
テニスをしていた学生時代にも
「親指の付け根で踏ん張ること」
と指導を受けていましたし、
ダンスのターンの際にも
「親指の付け根(=母子球)でターンすること」
と教えてもらいました。


どんなスポーツでも
いいえ、芸術活動でも、学問でも
地面に足をつけて行うことであれば
同じことが言えるのではないでしょうか。


このハイヒールウォーキングにより
母子球を鍛えることで、
沢山の可能性が花開いてゆくと想像し
とても楽しみでなりません。




神戸より愛を込めて

Saint-Aurelie    Seiko

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