2018年3月28日水曜日

愛と笑顔



1歳児の子育てをしていると、
まわりの人の『愛と笑顔』に触れる機会が多くあります。


子どもと公園で遊んでいる時、
近所のお店へお買物に出掛けた時、
ベビーカーで電車に乗っている時、
新幹線や飛行機に乗る時、

家族旅行で出掛けた先、
子どもと一緒に居ることで、毎日のように、
周りに人の温かい視線と笑顔と会話に出会います。


硬い表情をさせていて、近寄りがたい方や
お世辞にも美しい装いをさせていない方の
愛の溢れる優しい笑顔。


見た目では分からない、
子どもに向けられた溢れる『愛と笑顔』に、
人間としての品格を感じるのです。


昨夏、イタリアに1歳児を連れて旅をした際に、
国によってこんなにも違うものかと驚きました。

その半年前にオーストラリアに滞在した際の
対応とあまりにも違い、
涙が出るほど嬉しかったのです。


イタリアは、子ども連れで飛行機で移動する際、
入国審査などでも列に並ぶことは無く、
各国大使館員と同じレーンに進み、
優先的な扱いを受けることが出来ます。


長い行列のあるバチカン美術館、ウフィッチー美術館、
アカデミア博物館など、どこに行っても、
老若男女どんなスタッフでも、
並ばずに入場することができるように案内してもらえ、
子ども連れに優しく対応することが
社会の常識とるように教育されてるようです。


電車に乗る際には、
イタリア人を含め
一見とても苦労をしてそうで
余裕のなさそうな移民の人たちも
ベビーカーを優先的に通れるように開けてくれたり、
話しかけ、あやしてくれたり、
まわりにいる全ての人が愛の溢れる笑顔で
見守ってくれていることが、
とても心地が良く、
どの社会もこんな愛に溢れて社会になったなら
平和であろうかと、心底感動をしたものです。


夜のコンサートの出掛けた際には、
若い20歳ぐらいのカップルが
ずっと子どもと遊んでいてくれたり、
何か落とすとすぐに拾ってくれたり、
ずっと気に掛けてくれ、
子どもを持つ経験のない人でも想像力を使い、
まわりの人のことを考えることが出来る
こんな社会常識を教育出来ている国は、
国民の幸せ度が高くなるなと思いました。


オーストラリアに滞在した際は、
個人のリスク管理が徹底しているせいか、
見知らぬ人が、子どもに話しかるのは
タブーであるような風潮があり、

容易にまわりの子供をあやしたり出来ない状況であったり、
日本と同様、子連れでも泣いても騒いでも
入国審査の30分の列に並ばなくてはならなかったり、
国によってこんなにも変わるものかと驚きました。


世界がスマートフォンから目を離し、
実世界のまわりの状況を観察し、
社会に少しでも『愛と笑顔』が溢れるような
行動をすることが『美しい』とされることが
常識となるような社会になることを願っています。


本物の『愛と笑顔』が溢れるような心の豊かを日常とし、
美しく装い、行動し、学び続ける余裕のあることが、
どんなに偉い人であるよりも、
お金持ちであるよりも、
何にも代えがたい幸せの象徴であると感じます。


少し前の夏休み、
イタリアの家族と一緒に過ごしていました。
けして豪華ではありませんが、
しっかりと掃除の行きとどいた美しい海辺の家で、
家族との会話と食事を大事にしながら、
太陽の下で老若男女みなが、思い思いに遊び、
広場や教会で開かれるコンサートに
少しドレスアップして家族みんなで出掛け、
ジェラーとを食べながら
家族でゆったりとした充実した時間を持つ。


子どもたちは、沢山の大人たちと接し、
沢山の話をする機会や
大人を観察する機会がありますので、
社会的なマナーや目上の人や
赤ちゃんに対する接し方など様々なことを学び、
美しい行動、装い方、
コミュニケーション能力を身に付けていました。


真夏の太陽の下で遊ぶことなく、
塾で一日中缶詰で黒板とノートの睨めっこの
現在の日本の小学生を思うと、
何とも言えない気持ちになったのを覚えています。


世界の大人たちが、
人生を豊かに生きることを

もっと広い視野に立って物事を考え、
多少大変なことがありながらも、
人生がいかに『愛と笑顔』に溢れ豊かなものかを
子どもたちに見せることが出来たら良いなと思います。


将来、良い学校で学び、
官庁や大企業に勤め、
順調に昇進をすることだけが

子どもの将来の幸せではないこと。


幸せは主観的な価値観であり、
型にはまった幸せよりも
美しく生きようとする品格を持ち合わせているか、
どんなことでもフレキシブルに
一生学び続ける覚悟があるかどうか、
より素敵な人生をクリエイト出来る醍醐味を
イタリアの家族に学びました。


『愛と笑顔』が溢れるような心の豊かを日常とし、
美しく装い、行動し、学び続けるために、
日々精進してまいります。



神戸より愛を込めて

Saint-Aurelie  
Seiko

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