2018年2月27日火曜日

声の哲学を学び




Asami-Parisのコンサルティングでは、
『ハイヒールの哲学』のほかに
『声の哲学』の指導も行われます。


『声の哲学』を学び、
日常生活で声を意識して過ごす中で、
今までは気が付かなかった声のトーンや間について、
敏感に察知するようになりました。


主人や子どもとの日常会話でさえも
私自身がどのような感情で話をしているか
自分の声を聞き、客観的に判断をするようになり、
声から判断し、感情のコントロールにまで
注意がまわるようになってきました。


1歳の子どもの絵本を読み聞かせる時も
『声の哲学』の練習と思い行っているので、
私の声のトーンと大きさを初めて聞いた主人は、
迫力のある声にとてもびっくりしておりました。


また、お腹にいる子どものためにとも思い
日本の童謡やオペラを口ずさむように歌っていたのですが、
今は、『声の哲学』を意識しているので、
合唱団で歌っているかのようなお腹からの声と、
口も立てに大きく開け歌っているので、
自己満足とストレス発散でしょうか
気分まで良くなってきます。


この数カ月、英語圏の人の集まる
カンファレンスに参加することが多くあり、
英国、アメリカ、カナダ、オーストラリア、
ニュージーランド、インド、香港など、
英語を母国語とする方との新しい出会いが多くあったのですが、
美意識は、服装などの身なりや姿勢・歩き方だけでなく
声の大きさ・トーン・イントネーション・リズムまでに及び
その人をかたちつくっていることに気が付きました。


この方、声が小さくて聞こえずらい、
なまりが強くて聞き取りずらいなど、
私の英語能力の問題で聞き取れなかったり、
理解しにくいとばかりに思っていたのですが、


実はそうではなく、
聞き手が一番理解し易い
声の大きさ・トーン・イントネーション・
リズム・強弱・間を考えて話す
美意識を持ち合わせているかどうかなのです。


年齢や性別を問わず、とてもダンディーな装いや
ファッショナブルな装いされている方は、
話し方もよくよく聞いていると、
「あっ、アメリカ人だ!」「オーストラリア人だ!」と
トレンドの言葉や言い回しで分かるのですが、
基本は、イギリスのクイーンズ・イングリッシュ
Queen's English
で美意識のある話し方されているのです。


そして、そのような話し方をされていると、
その方の話をもっと聞きたいと思うのです。


装いが適当とまでは言わないまでも、
あまり意識をしていないなと思われるような方の話は、
声が小さかったり、大きすぎたり、訛が強かったりで
どうしても心地よく聞き取れず、
内容の理解にまで意識がまわらないのです。


『声の哲学』を含んだ美意識が
ビジネスをしていく上で
いかに重要であることをあらためて実感しました。


いかに身体の様々な箇所に意識を入れて貰うかが
大きなカギとなるハイヒールコーチですが、
『声の哲学』を習得することで、
よりクライアントの身体に美しさの種を
届けられるかと想像しますとわくわくすると同時に、
日々精進していかなくてはと身の引き締まる思いです。




神戸より愛を込めて

Saint-Aurelie    Seiko

2018年2月23日金曜日

スクラップブック

小学校4年生ぐらいころからであろうか、
母が読んでいたファッション関係の雑誌を処分する前に貰い、
自分の好きなものや写真を切り抜いて、
スクラップブックをつくるようになりました。


美術館に行った時に購入した

お気に入りの絵のポストカードからポスターまで、
好きなものが盛りだくさんの
スクラップブックを眺めているととても楽しく、
自分でVOGUEなどのファッション雑誌を
購入するようになった中学生ごろからは、
箱に好きなものの切り抜きが山積みになり、
暇を見つけては、スクラップブック作りに没頭していました。


一人で海外に行くようになった大学時代は、

ブランド物よりも文化・民族・美術関係の本を
スーツケースとバックパックいっぱいに詰め、
空港で制限重量を超えた分を
郵便で送るように手配することがよくありました。


そして、自宅の保管スペースがなくなると、

それらの本の中から本当に美しく好きなものだけを
切り取りスクラップするような地味な作業をしておりました。


大学時代は、有機農業の研究室に所属しておりまして、

将来デザインをするとは夢にも思っておりませんでしたので、
意味のないことを続けているなあと思っておりましたが、
自分の大好きで美しいと思うものばかりが集まった
スクラップブックを眺めるのは、1年に1度くらいでしたが
とても至福の時であったと記憶しています。



これらのスクラップブックを眺めていると、

小学4年生から今現在まで、
好みや趣味はほぼ変わらず、
小学4年生の時に切り抜いたお洋服の写真は、
今でも美しく着たいなと思いますし、
母といった美術館で買ってもらったポスターは
世界中の美術館巡りが趣味になった今でも
私のお気に入りの絵のひとつです。


ひょっとして、美の基礎は小学生以前に
完成されているのかと思ってしまうほどです。


デザインの仕事をするようになり、
このスクラップしていたことが、
デザインの引き出しを増やしていく
地味ながら重要な作業であったことに気が付き、
無駄と思えるようなことも、
全く関係ないと思えるようなことも
人生は年齢を重ねる共に点と点が繋がり
面白い展開になることに気が付き、
面白いなと思うこの頃です。


今は子育てに奮闘しながら、
コンサルティングに取り組んでいますが、
長い人生の中でどのような展開になっていくのか、
今からとても楽しみでなりません。


何かに一生懸命に取り組んでいると
思ってもみないことが繋がり面白い展開に発展していく。
何かに一生懸命取り組むことは、
将来の楽しさを倍増させてくれるようです。



神戸より愛を込めて

Saint-Aurelie    Seiko

2018年2月19日月曜日

私という人間



私という人間を表現するのであれば、
『アドベンチャー』が一番ぴったりの言葉です。


好奇心が旺盛で特に世界中の
人、文化、歴史に興味があり、
興味のある事のためにならば、
地球の裏側まで行くことに
何も苦を感じません。


言葉や文化が違っても
必ず理解しあえると信じているので、
全く言葉の通じないような場所でも
先ずは現地に行ってみるというような、
少し無謀な特徴を持っていますが、


世界の様々なところに
心を開き深く語り合える友人ができ、
様々な価値観で物を考え、
世界の現状を捉え、


私が私自身で日本人であることに
より誇りを持てるようになったのは、
それらの友人たちとの出会いと
その背景にある文化や歴史を
理解したおかげだと思っています。


また、ヘリコプターで山頂まで飛び、
そこからスキーで滑り、
途中からパラグライダーでビーチまで下り、
海で波乗りをして、
セーリングで移動するようなことを
本気で計画するような
男の子のような特徴を持っています。


数年前までは、
テントと食料とスキーを担いで、
雪山を登り、地図とコンパスを頼りに
スキーで下山していくような週末を過ごしていたので、
毎週末、両親は無事に帰ってくることを
心から祈っていたのではないかと
子どもがいる今であれば想像できます。


幼いころの生活を振り返ってみると、
ロシア ボリショイ・バレエやパリ・オペラ座バレエ、
ミラノ スカラ座やパリ オペラ座
ウィーン・フィルやロンドン交響楽団などの来日公演や
ルーブル美術館 、バチカン美術館、
メトロポリタン美術館の来日展、
歌舞伎座、能楽の舞台など
日本のみならず世界の本物の芸術文化を
体験させてらう機会をもらう一方で、


家の近くにあった東大の植物園で
朝から晩まで木登りをしたり、
木の根っこでターザンや滑り台をしたり、

落ち葉の中でお昼寝をし、
その落ち葉でお絵描きをしたり、
裸足で池に入りザリガニやおたまじゃくしを取ったり、
興味の赴くままに
泥んこで走り回るような休日を過ごしていました。


これらの楽しかった経験が
今の『私のという人間』のベースを
つくったのではないかと思っています。



実は、ハイヒールコーチを目指している者として、
このアドベンチャーが大好きであることは、
一番の悩みなのです。


興味のあるものがあれば、
ハイヒールであるかそうでないかに関らず、
わき目も振らずに、目的物に向かって行くので、
ハイヒールで常にエレガントでいるためには、
多少の、いいえ、かなりの我慢が必要になってくるのです。


子どもが生まれ、
今までのようなアドベンチャー三昧のような生活が
出来なくなったのと同時に、
子ども目線で草むらに入り、

落ち葉や石を拾って観察し、遊び、
ARTに仕上げることを
子どもと一緒に心底楽しむような生活が始まり、


私の人生とは何とエレガンスから
かけ離れているのであろうと思うこともありますが、
だからこそ常日頃からエレガンスを意識し
美しく装い、間を意識してハイヒールで歩くことで、
『アドベンチャーでありながらエレガンスである』
私なりにバランスの取れた人間でありたいと
常日頃から思っております。

 


神戸より愛を込めて

Saint-Aurelie    Seiko

2018年2月16日金曜日

男性の美しい歩き方


去年の夏にイタリアで主人の靴を調達するために
町を散歩していた際に出会った
2人のイタリア男性がとても興味深く
男性の歩き方と彼らの人生について考えてしまった。

ちょうどランチタイムを過ぎたあたりで、
リラックスしてオフィスへ戻るところであろう2人、
男性の正しい歩き方はどんなものであるか、
また、正しい歩き方を40年、50年続けてきた人と
少し間違った歩き方を40年、50年続けてきた人の
外見の差が歴然として、
彼らの人生が透けて見えてしまうような気がし、
主人と二人、しばし考えてしまった。

右の男性は、つま先と踵を真直ぐに、
膝もまっすぐに前へ出し、歩いているのに対し、
左の男性は、つま先が少し外を向いたがに股で、
膝も外へ向いて前へ出している。

センスや好みは別にして、
お二人ともお洋服や靴は同じような
質のものを身に付けていますし、
二十歳前後の体格はそこまで相違がなかったに思いますが、
現在の体型は明らかに異なります。

イタリア人は、世界的には小柄な体格ですが、
二十歳前後の男女の体型はとてもバランスが良く
ルネッサンス期の美しい彫刻そのままのような
美しい体型をしています。

歳を重ねるにつれ美しさに
歴然とした差が出てくるのですが、
男性でも歩き方がこんなにも影響するのかと驚きでした。

古武道をする主人は、
少しつま先が外を向く傾向があり、
それで正しいと思っていたようですが、
こちらの2人の男性を見て、
明らかな美しさの違いに
考えを
改めざるおえなかったようです。


もうひとつ、
父の親戚が集まった際に、
三人兄弟が横に並んで歩く姿を
後ろから見る機会があったのですが、
弟たちの歩き方と父の歩き方と体型が
明らかに違うことに気が付きました。


数年前まではみな年々、
祖父の歩き方に似てきていたのですが、
今回、父は明らかに違う歩き方をしているのです。


ひいき目かもしれませんが、
とても美しく歩いているのです。


その前の年に大きな交通事故にあい、
足に原因不明のしびれが出ており、
病院のリハビリでは回復不可能とのことで、
カイロや整体で手当てをしてもらい、
整体で習った運動を1年間毎日続けていたことが、
この大きな変化を生んだのではないかと思います。


うつ伏せになり、膝で脚を折り、
右左の脚それぞれ交互に、
直径40cmぐらいの円を宙に描くことで、
骨盤を正しい位置に戻し、
ヒップのこりをほぐし柔らかくし、
股関節の可動域を広げたのではないかと。

学生時代は同じスポーツをして、
現在でも身長も体格も同じような三兄弟ですが、
日常の少しの習慣と運動で
こんなにも大きな差が生まれるものかと驚きました。


男性も、骨盤を正しい位置にして、
つま先と踵を真直ぐにし、
膝を真直ぐに前方に出すことで
正しく歩くことができる
そして、歳を重ねることにそれが体型にも影響がある。


ハイヒールでの正しい歩き方と
基本のポイントは変わらないのです。


私の見かけた一番美しい歩き方の男性は、
F1レース開催三日前のモナコで見かけた方で、
ペールパープルのオペラシューズを素足で履き、
ペールピンクのミドル丈のパンツを履き
白いシャツを着ていました。


全世界から観客の集まるF1 Monaco GPですので、
どちらの国の方かは分かりませんし、
お顔は覚えておりませんが、
歩き方があまりにも美しく輝いていたのを覚えています。


世界中に美しい歩き方をする男性が
一人でも増えてゆくことを願って。


神戸より愛を込めて

Saint-Aurelie    Seiko

2018年2月13日火曜日

ハイヒールと肩甲骨の関係性






ハイヒールで美しく歩くことと
肩甲骨は大きな関係性があると
どなたが想像することでしょう。


猫背=肩甲骨が外側に移動した状態では、
猫背で美しくたっている姿さえも想像ができないように
ハイヒールで美しく歩くことができないことは
容易に想像ができるかと思います。


Asami-Parisのメソッドで、
ハイヒールで美しく歩くのに
意識をするの箇所がいくつかありますが、
一番初めに出てくる言葉が『母指球』ですが、
腹筋こそ身体の軸をつくり、
腹筋なくして母指球に体重を乗せることができません。


また、腹筋と背筋は一対であり、
両方の力が働いてこそ体の軸がつくられます。


全ての筋肉は、柔軟性がある状態が一番良い状態であり、
固くなっていると筋肉として上手いコントロールができません。


肩甲骨は、鎖骨と少しつながっているだけで、
肋骨の上に筋肉で貼り付けられたような状態であり、
肩甲骨の周りにある6つの筋肉が前後、上下で
綱引きをするようなバランスで安定性を保っています。

肩甲骨周りの筋肉をつけながら柔軟性を持たすことで
肩甲骨の可動域が広がり、
背中の質が良くなっていきます。


猫背のように肩甲骨が外側に移動してしまったり、
固まっていると、背中の質が悪く、
腹筋と背筋のバランスが崩れ、
身体の軸を取ることが難しくなり、
ハイヒールで美しく歩くこともさることながら、
腰痛、肩こり、目の疲れなど様々な体の問題を引き起こします。


Asami-Parisでは、人体学を取り入れた哲学であり、
ハイヒールで歩くことは全身運動であり、
足のストレッチだけではなく、
上半身、特に肩甲骨を柔らかくするストレッチ、
全身をバランスよく鍛えるエクササイズを行います。


そうすることで、身体の根幹から美しくすることを
サポートするととともに
ハイヒールで美しく歩くことができるのです。

全ては人体学に基づいた理論を理解する脳と
身体をコネクトさせることを大切することで、
身体に深い意識を入れ込んでゆきます。


これが一見関係ない『ハイヒールで美しく歩くこと』と
『肩甲骨』の関係性を表しております。


腹筋、背筋、肩甲骨の関係性以外にも
膝を後方へ限界の限界までプッシュすること、
ヒップをギョッと圧縮すること、
母指球をピンポイントでとらえることなど、
『ハイヒールで美しく歩く』ためには、
身体を一つのユニットとして考える必要があるのです。


真剣に取り組めば取り組むほど、
より興味深くなってまいります。


神戸より愛を込めて

Saint-Aurelie    Seiko

2018年2月10日土曜日

肩のポジション




前回のハイヒールレッスンで、
肩のポジションを正しくキープすることが
とても難しかった。


一週間に一回のレッスンですので、
一週間でこんなにも身体が変化することに
とても驚くとともに
何が原因でこんなにも肩の位置が
前で固定されることになったのか考えてみました。


ひとつ目は、1歳児とのお出掛けのために
防寒着を詰め込んだバックパックを
毎日背負って出掛けていたこと


二つ目は、寒さを理由に
デコルテを隠す洋服をしていたこと


三つ目は、肩のストレッチを飛ばして
行っていなかったこと


たった一週間だけだったのですが、
これほどまで苦しいのかと思うほど、
肩を正しいポジションにキープすることが難しかったのです。


一度崩れてしまいますと、
元に戻すのにとても時間と労力がかかりますので、
毎日の習慣を正していくことの大切さを改めて感じました。


この一週間で、
一歳児の手をつなぎ、
片手に折りたたんだベビーカーを持ち、
坂や階段を上り下りすることが増えたため、
機能的なバックパックを使うようになったのですが、
必然的に肩を前に出して、
バックパックのひもを支えているため
肩甲骨を使いデコルテを開く動きと
真逆の筋肉を鍛えていることになるのです。


主人と一緒に行動する際は、
ベビーカーもベビー用品の詰まったカバンも全てお任せして、
ハイヒールウォークに集中するのですが、
子供と2人でのお出掛けとなると、
全て自分で持って歩かなくてはならないため
一番機能的で軽いバックパックを選んでおりました。


しかし、ここまでの影響が出てしまうのであれば、
バックパックを考え直さなくてはならないと思っていましたが、
毎日のストレッチを十分に行い、
デコルテがしっかり開いていることを出来るお洋服を着ることとで
解決できるのであればと思い、
先ずは、デコルテを開く肩甲骨の筋肉を鍛える
ストレッチに毎日しっかり行ってみようと実践しております。


神戸より愛を込めて


Saint-Aurelie    Seiko