イタリア女性から学ぶこと（2）

パーティーでよく顔を合わせ、知り合ったAnna Mariaは、
細身の長身でプラチナゴールドヘア、姿勢がとっても良く、
いつも女優のようなオーラを放っていました。


私が靴のデザインをしているのを知ってか、
いつも履いている12~15cmの美しいハイヒールについて
デザインの美しさから、ヒールのカーブの美しさ、
その靴のレザーの足馴染みから、
長時間履いた際の足の疲れ具合まで
ハイヒールのジャーナリストになれるのではないかと
思うほどの分析力で、ハイヒール愛をお茶目に語ってくれます。


彼女のバースデーパーティーに伺った際に初めて
彼女がイタリアの国の重要なポストを任される
官僚で会ったことを知ったのですが、
職場では、白シャツとスーツを着用してはいるものの、
足元の12~15cmの美しいハイヒールは欠かさないとのこと。


その日は、美しいドレスと美しいハイヒールを履いて、
優しそうなご主人、ダビデ像のように美しい息子さん、
ブルーのイタリアンスーツをダンディーに着こなす同僚たちと
社交ダンス・タンゴ・サルサを美しく踊り、
オペラやカンツォーネを披露してくれました。


そして、年齢は明かさないものの、
その日が仕事のリタイアの日であり、
自分の人生は『愛する人たちと楽しい時を過ごすためにあり、
健康維持のための運動、ダンスの取得、語学の取得、
美しく装うことなどは、それを保つための術でしかない』との話を。


まだ20代で合った私は、
それらの術を身に付けるために一生懸命であったため、
ゆっくりとじっくりと時間を掛けて学び続けることで
年齢を重ねるとともに必然と沢山のことが身に付いていく、
焦れず、そのときの目的に一生懸命になり過ぎず、
真の人生の目的『愛する人たちと楽しい時を過ごす』を
常に見据えて日常生活を送っていこうと考えさせれたのです。

「Dolce Vita（甘い人生＝人生は美しい）」
私は、このイタリア人の人生観が大好きです。


神戸より愛を込めて

Saint-Aurelie    Seiko