2018年2月16日金曜日

男性の美しい歩き方


去年の夏にイタリアで主人の靴を調達するために
町を散歩していた際に出会った
2人のイタリア男性がとても興味深く
男性の歩き方と彼らの人生について考えてしまった。

ちょうどランチタイムを過ぎたあたりで、
リラックスしてオフィスへ戻るところであろう2人、
男性の正しい歩き方はどんなものであるか、
また、正しい歩き方を40年、50年続けてきた人と
少し間違った歩き方を40年、50年続けてきた人の
外見の差が歴然として、
彼らの人生が透けて見えてしまうような気がし、
主人と二人、しばし考えてしまった。

右の男性は、つま先と踵を真直ぐに、
膝もまっすぐに前へ出し、歩いているのに対し、
左の男性は、つま先が少し外を向いたがに股で、
膝も外へ向いて前へ出している。

センスや好みは別にして、
お二人ともお洋服や靴は同じような
質のものを身に付けていますし、
二十歳前後の体格はそこまで相違がなかったに思いますが、
現在の体型は明らかに異なります。

イタリア人は、世界的には小柄な体格ですが、
二十歳前後の男女の体型はとてもバランスが良く
ルネッサンス期の美しい彫刻そのままのような
美しい体型をしています。

歳を重ねるにつれ美しさに
歴然とした差が出てくるのですが、
男性でも歩き方がこんなにも影響するのかと驚きでした。

古武道をする主人は、
少しつま先が外を向く傾向があり、
それで正しいと思っていたようですが、
こちらの2人の男性を見て、
明らかな美しさの違いに
考えを
改めざるおえなかったようです。


もうひとつ、
父の親戚が集まった際に、
三人兄弟が横に並んで歩く姿を
後ろから見る機会があったのですが、
弟たちの歩き方と父の歩き方と体型が
明らかに違うことに気が付きました。


数年前まではみな年々、
祖父の歩き方に似てきていたのですが、
今回、父は明らかに違う歩き方をしているのです。


ひいき目かもしれませんが、
とても美しく歩いているのです。


その前の年に大きな交通事故にあい、
足に原因不明のしびれが出ており、
病院のリハビリでは回復不可能とのことで、
カイロや整体で手当てをしてもらい、
整体で習った運動を1年間毎日続けていたことが、
この大きな変化を生んだのではないかと思います。


うつ伏せになり、膝で脚を折り、
右左の脚それぞれ交互に、
直径40cmぐらいの円を宙に描くことで、
骨盤を正しい位置に戻し、
ヒップのこりをほぐし柔らかくし、
股関節の可動域を広げたのではないかと。

学生時代は同じスポーツをして、
現在でも身長も体格も同じような三兄弟ですが、
日常の少しの習慣と運動で
こんなにも大きな差が生まれるものかと驚きました。


男性も、骨盤を正しい位置にして、
つま先と踵を真直ぐにし、
膝を真直ぐに前方に出すことで
正しく歩くことができる
そして、歳を重ねることにそれが体型にも影響がある。


ハイヒールでの正しい歩き方と
基本のポイントは変わらないのです。


私の見かけた一番美しい歩き方の男性は、
F1レース開催三日前のモナコで見かけた方で、
ペールパープルのオペラシューズを素足で履き、
ペールピンクのミドル丈のパンツを履き
白いシャツを着ていました。


全世界から観客の集まるF1 Monaco GPですので、
どちらの国の方かは分かりませんし、
お顔は覚えておりませんが、
歩き方があまりにも美しく輝いていたのを覚えています。


世界中に美しい歩き方をする男性が
一人でも増えてゆくことを願って。


神戸より愛を込めて

Saint-Aurelie    Seiko

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