小学校4年生ぐらいころからであろうか、
母が読んでいたファッション関係の雑誌を処分する前に貰い、
自分の好きなものや写真を切り抜いて、
スクラップブックをつくるようになりました。
美術館に行った時に購入した
お気に入りの絵のポストカードからポスターまで、
好きなものが盛りだくさんの
スクラップブックを眺めているととても楽しく、
自分でVOGUEなどのファッション雑誌を
購入するようになった中学生ごろからは、
箱に好きなものの切り抜きが山積みになり、
暇を見つけては、スクラップブック作りに没頭していました。
一人で海外に行くようになった大学時代は、
ブランド物よりも文化・民族・美術関係の本を
スーツケースとバックパックいっぱいに詰め、
空港で制限重量を超えた分を
郵便で送るように手配することがよくありました。
そして、自宅の保管スペースがなくなると、
それらの本の中から本当に美しく好きなものだけを
切り取りスクラップするような地味な作業をしておりました。
大学時代は、有機農業の研究室に所属しておりまして、
将来デザインをするとは夢にも思っておりませんでしたので、
意味のないことを続けているなあと思っておりましたが、
自分の大好きで美しいと思うものばかりが集まった
スクラップブックを眺めるのは、1年に1度くらいでしたが
とても至福の時であったと記憶しています。
これらのスクラップブックを眺めていると、
小学4年生から今現在まで、
好みや趣味はほぼ変わらず、
小学4年生の時に切り抜いたお洋服の写真は、
今でも美しく着たいなと思いますし、
母といった美術館で買ってもらったポスターは
世界中の美術館巡りが趣味になった今でも
私のお気に入りの絵のひとつです。
ひょっとして、美の基礎は小学生以前に
完成されているのかと思ってしまうほどです。
デザインの仕事をするようになり、
このスクラップしていたことが、
デザインの引き出しを増やしていく
地味ながら重要な作業であったことに気が付き、
無駄と思えるようなことも、
全く関係ないと思えるようなことも
人生は年齢を重ねる共に点と点が繋がり
面白い展開になることに気が付き、
面白いなと思うこの頃です。
今は子育てに奮闘しながら、
コンサルティングに取り組んでいますが、
長い人生の中でどのような展開になっていくのか、
今からとても楽しみでなりません。
何かに一生懸命に取り組んでいると
思ってもみないことが繋がり面白い展開に発展していく。
何かに一生懸命取り組むことは、
将来の楽しさを倍増させてくれるようです。
神戸より愛を込めて
Saint-Aurelie
Seiko
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