2018年1月14日日曜日

イタリア女性から学ぶこと(1)





80歳過ぎのシニョーラAdrianaの家族と同居していた私は、
Adrianaから多くのことを学びました。

今回は、Adrianaから学んだことをお話したいとおもいます。


1.家族のために美味しい食事を作ること

彼女にとって一番大切にしていたことでした。
マーケットでエネルギーたっぷりの新鮮な食材調達し、
代々伝わるレシピで、月曜日はパスタ、火曜日はお肉、
水曜日はラビオリ、木曜日は魚といったように、
栄養のバランスを考え、
家族が元気に笑顔で過ごせるパワーの源を作るために
時間も手間も惜しまずに
最高に美味しい料理をされていました。
食べ物は全てのエネルギーの源ですものね。



2.家の中は常に整い美しい状態

イタリアの家には収納がたっぷりあり、
キッチンで毎日使う物でも全てしまえるようになっていますし、
ガスコンロも使ったらすぐに磨く習慣があるので、
常にキッチンがピカピカの状態です。
家の中も全て同じような状態で、
家族は心地の良い家で過ごす時間を大切にしていました。


3.パーティーにはピンヒールで

夜に家族やお友達とオペラやコンサート、
パーティーに出掛ける際には、
とてもエレガントにドレスアップをし、
必ずヒールの高い靴を履いていきます。
そして年齢を問わず、夜中23時まで
ティラミスやジェラーを食べながら楽しみます。
長年こうしてハイヒールで長時間歩く生活してきたので、
みなさんとっても体力があるのです。

4.褒め上手

家族と朝挨拶をするように
イタリア人は他人を褒めます。
「あら、そのセーター、素敵ね」とか、
「その髪型、とってもあなたに似合いよ!」
相手の素敵だと思うところを見いだし、褒めるのです。
 もちろん、相手も同じように、
自分の素敵なところを引き出してくれます。
褒めて、人の才能や美しさを引き延ばす効果で
年齢を重ねれば重ねるほど
女性はより女性らしくなっていきます。


5.好奇心旺盛で社交的

いつも大きな地図を広げては、
「来年はタンザニアでキリマンジャロの写真を取りに旅行に行くの!」
5年後には日本で寿司に挑戦し、着物で写真を取るの!」など
とても色々なことに興味があり、目が常に輝いていました。
そんな彼女でしたので、よくお友達が遊びに来て、
楽しそうに喋りをしていつも輝いていました。


まだまだマッチョmachismo「男性優位主義」な文化が
ベースにあるイタリア社会で
彼女は完璧に主婦業をこなしながら、
自分自身が自分らしく、美しく、女性らしく
自分を愛することを大切に
家族と自分の時間をバランスを取りながら
過ごす方法を取得していました。


彼女と暮らすことで、
置かれた状況の中で、最大限に努力し、
自分を愛し続けると同様に家族を愛し続け
毎日を幸せに楽しく生きる彼女に
女性として生きることの楽しさや素晴らしさを
再認識させてもらいました。


その価値観は、女性の活躍の状況がイタリアと似ている
日本社会で日本人女性が幸せに生きて行く上で
とても大切な価値観のベースになるのではと感じました。

Amoreアモーレ」の国イタリアは、
自分をしっかり愛する国なのです。


神戸より愛を込めて



Saint-Aurelie    Seiko

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